「れもん舎」に寄せて

絵本をつくる人はえらい。なんたって、小説家と画家を一人でやってしまうのだから。
でも、絵本で大事なのは、上手下手ではない。
人を感動させようなんて考えたら、そこでオシマイ。
最近のスポーツ選手が、「見る人に感動を与えるような試合をしたいと思います」とか
「応援、よろしくお願いします」とか言うのを聞くと、ぼくはシラけてしまう。
試合をするということは、もっと自己完結的な必死の作業であって、
見る人なんて関係ないんじゃないか。
だからこそ、見る人は、勝手に感動してしまうってわけだ。
絵本も同じ。それがいかに自己完結的な必死の作業になりえているか。
そこで作者はいかに誠実に自己と向き合っているか。
その点に全てがかかっていると言えるだろう。

でも、スポーツ選手だって、いつもマスコミに追いまわされて、
いつも同じ質問をされていれば、
ついマスコミ向けの言葉を口にしてしまうということもあるだろう。
いわゆる「自分を見失う」ってヤツだ。
期待された選手がなかなか実力を発揮できないのも、
その辺に原因があるのかもしれない。
しかし、この情報化社会のなかで、過剰な情報に振り回されて、
自分を見失うのは、すべての人について言えるのじゃないか。
しかも、今の若者をとりまく環境は無茶苦茶で、
若者に夢を与えるようなものはなにもない。
そのなかで、自分を見つめることは、言うほど簡単ではない。
だからこそ、それは必要なことと言えるだろう。
そう思うと、ぼくは、作品を見る前から、もう感動してしまっているのだな。

れもん舎顧問 入江和夫

こんにちは。
2011年度舎長のふゆと申します。

私たち「絵本制作サークル・れもん舎」は、
名前の通り絵本を作ることは勿論、
絵を描いたり、絵本サークルらしいゲームをしたり、
おしゃべりをしながら楽しんだりする
とてもアットホームなサークルです。

「絵本」は子どもが読むものだ、と思っている人が多いかもしれません。
そう思う方は、幼少期に何度も繰り返して読んだ絵本をもう一度開いてみて下さい。
忘れかけていた暖かな気持ちを思い出すだけでなく、
当時は気付かなかった発見があるかもしれません。

そんな絵本は、まるで宝箱のようではないでしょうか。
一度開いたら、
きらきらした文字で、絵で、それぞれの世界に連れて行ってくれる。
夢のような宝箱だと思います。


私たちは、そんな絵本を作っていきたいです。




2011年度舎長 ふゆ
こんにちは!私達れもん舎は16年度に新設された絵本制作サークルです。

作られたばかりの一番若いサークルなので、何をするにも手探り状態ですが勢いがあります!!
先輩・後輩関係なく年度(今年入部者は第一期生)で区切っているため、
舎員一人一人が自由に意見を交換し合えるフレンドリーなサークルです。

絵を書いたり、物語を考えたりすることが好きな人はもちろん、
自分の手で絵本を作ってみたい・いろんな人に絵本を読んでもらいたいと考える人や、
ディズニーやサンリオなどの可愛いキャラクターが好きだというetc..、
実に様々な人間の集合体です。

自分の作品をサークル内で評価しあったり、個人の作品と平行して、
全体でリレー絵本のような団体作品に参加できるというのも大きな魅力です。